相次で発掘された「倭人伝」の時代のものとみられる遺跡の最新の成果を提示し,耶馬台国の謎に迫る。
〔総論〕邪馬台国への道(西谷 正)
〔「倭人伝」の国々〕対馬国―大陸最短の島の遺跡群―(安楽 勉)
一支国―原の辻遺跡とカラカミ遺跡―(副島和明・正林 護)
末盧国―桜馬場遺跡と久里双水古墳―(中島直幸)
伊都国―三雲遺跡群―(柳田康雄)
奴国―須玖岡本遺跡周辺と比恵・那珂遺跡―(平田定幸・下村 智)
〔拠点集落と「倭人伝」〕福岡県吉武高木遺跡(横山邦継)
福岡県平塚川添遺跡(川端正夫)
佐賀県柚比本村遺跡(渋谷 格)
佐賀県吉野ヶ里遺跡(七田忠昭)
大阪府池上・曽根遺跡(乾 哲也)
奈良県唐古・鍵遺跡(藤田三郎)
奈良県纒向遺跡(清水真一)
滋賀県二ノ畦・横枕遺跡と伊勢遺跡(伴野幸一)
〔最近の発掘から〕縄文早期末~前期の土壙群―福井県桑野遺跡(木下哲夫)
縄文後期の拠点集落―滋賀県正楽寺遺跡(植田文雄)