死に際して墓に「もの」が入れられる。縄文から近世に至るまで,副葬の意味を問う。
〔総論〕副葬という行為―墓制にあらわれた共同性―(広瀬和雄)
〔採集狩猟民の副葬行為〕縄文文化(中村 大)
続縄文文化(長沼 孝)
沖縄貝塚文化(池田榮史)
東シベリアの狩猟採集文化(小畑弘己)
〔生産経済民の副葬行為〕弥生時代(禰冝田佳男)
古墳時代(前期)(大久保徹也)
古墳時代(後期)(広瀬和雄)
朝鮮青銅器時代(後藤 直)
朝鮮原三国~三国時代(高久健二)
中国漢代(黄 暁芬)
〔仏教導入以後の副葬行為〕古代(小林義孝)
中世―供養目録を中心に―(藤澤典彦)
近世(山川 均)
〔最近の発掘から〕縄文中・後期の祭祀の場―青森県三内丸山(6)遺跡(坂本真弓)
前期前半の大型前方後円墳―富山県柳田布尾山古墳(大野 究)