中国人の社会生活の諸領域に多彩に関わる道教を結社・年中行事・民間信仰など民衆の視点から探究する。
野口鉄郎 [ノグチテツロウ] 生年1932年。現職、桜美林大学教授・国際学部長。専攻分野は中国史。著作に『中国と琉球』(開明書院、1977年)、『明代白蓮経史の研究』(雄山閣出版、1986年)、『選集 道教と日本』(責任編集、雄山閣出版、1996?97年) 松本浩一 [マツモトコウイチ] 生年1953年。現職、図書館情報大学図書館情報学部助教授。専攻分野は中国宗教史 奈良行博 [ナラユキヒロ] 1954年生まれ。現職、関西大学非常勤講師。専門分野は中国宗教。著書に「道教聖地?中国大陸踏査記録」(’98年)がある
1 社会意識と道教(善書と道教;宝巻流宗教結社と道教;近代の秘密結社と道教―幇・会と民衆宗教;慈善と宗教結社―同善社から道院へ)
2 暮らしのなかの道教(民衆の神々と道教;生活のなかの道教;通過儀礼と道教;卜占と道教)
3 現代社会と道教(台湾の民間信仰と社会組織;祀廟の祭祀と道教;地域社会と道教;近代中国における扶鸞結社運動―台湾の「鸞堂」を中心に;民間医療と道教)