クーデターは必然だった!政治改革を断行する信長とそれを阻む守旧派勢力との壮絶な暗闘。
―同時代史料から紡ぎ出す、新たな信長政権像。
藤田達生 [フジタタツオ] 1958年愛媛県新居浜市に生まれる。1987年神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。学術博士(神戸大学)。同年神戸大学大学院文化学研究科助手。1993年三重大学教育学部助教授、現在に至る。主要著書に『日本中・近世移行期の地域構造』(校倉書房、2000年)。『戦国・織豊期城郭論?丹波国八上城遺跡群に関する総合研究?』(監修著、和泉書院、2000年)
第1章 尾張に生まれた近世―環伊勢海政権の成立(信長と室町幕府体制;戦略としての流通支配;独裁者の軍隊 ほか)
第2章 公方から天下へ―信長の政権構想(天下観の変容;天下人の城郭;ホロコースト)
第3章 クーデターの実像―信長と義昭(天下一統前夜;本能寺の変;光秀の誤算)
第4章 秀吉の天下―下剋上の果てに(天下分け目の戦い;近世国家の自立;信長の後継者 ほか)