韓国併合時と朴正煕政権下の火田民政策の資料を丹念に解き、流浪を余儀なくされた人々の日々を斯界に問う。
併せて朝鮮総督府時代の極秘資料を全文掲載。
高秉雲 [コビョンウン] 朝鮮済州島に生まれる。大阪商科大学(現大阪市立大学)卒業。東京商科大学(現一橋大学)研究科修了。朝鮮近代経済史専攻。朝鮮大学校歴史地理学部教授、部長。東京外国語大学講師を経て、現在、大阪経済法科大学客員教授。1988年歴史学博士号を授与される
第1章 火田民の由来(火田の発生・発展;火田の種類 ほか)
第2章 日本の朝鮮火田民政策(朝鮮総督府の火田民政策;各道の火田面積と火田民数 ほか)
第3章 朴正煕政権下の火田政策(火田整理事業について;火田の整理過程 ほか)
資料 火田整理に関する参考書(道知事会議答申事項(昭和二、五)
中枢院会議答申事項(昭和三、八) ほか)