中国・モンゴルからトルコ・地中海へと続くシルクロード、その周辺で鉄に関係した地を取材旅行した著者が、十四年にわたって調べ上げた「鉄の歴史」の完結編。
窪田蔵郎 [クボタクラオ] 1926年小田原市生まれ。1946年大蔵省普通試験、1949年人事院国家公務員上級職行政職・法律職両試験合格。同年明治大学専門部法科卒業。日本鉄鋼連盟に37年間勤務。富山大学、金沢大学、岩手大学(鉄鋼技術史)、東北学院大学(考古学特殊講義)にて計15年間非常勤講師。金属博物館創立以来25年間参与を歴任。昭和32年以来たたら研究会会員
第1章 鉄産はゴビの彼方に
第2章 漢人の築いた鋳鉄技術
第3章 パミールを越えた鉄文化
第4章 鉄の独占を狙ったリヴァントの民族
第5章 鉄なき国の膨大な備蓄
第6章 トロイァ戦争で鉄は