沿海諸地域には海の恵みを享受し猛威から身を守るための豊かな伝承文化が育まれてきた。
本書は、柳田国男主導の「海村調査」「離島調査」から半世紀以上を経たさまざまな伝承文化の変化を探る比較共同研究であり、離島や海村が辿る命運にも迫る異色の現代社会論でもある。
田中宣一 [タナカセンイチ] 1939年福井県福井市に生まれる。1962年国学院大学文学部文学科卒業。67年国学院大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、成城大学文芸学部教授。博士(民俗学) 小島孝夫 [コジマタカオ] 1955年埼玉県伊奈町に生まれる。1979年武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業、82年筑波大学大学院環境科学研究科修了。日本民俗学専攻。現在、成城大学文芸学部専任講師
論考編(「海村調査」「離島調査」とその成果の活用;沿海地域社会の変化;漁撈活動の変化;信仰生活の諸相;日常生活の展開)
資料編