古代から歴史にはぐくまれてきた人びとの生活、文化と交流を、広島県およびその周辺海域を中心に分析、考察し、日本を代表する多島海地域である瀬戸内海の歴史的・地域的特質を浮き彫りにする。
瀬戸内海の個性
地方文化の発展と瀬戸内海
瀬戸内の社会と文化
芸予地域の民俗文化構造とその特質
瀬戸内海地域の特質と生活
九世紀の海賊について
中世後期の瀬戸内海水運と海賊―西瀬戸内海を中心に
鎌倉後期一円領創出としての下地分割―伊予国弓削島庄の事例
広島藩沿海部における林野の利用とその「植生」
瀬戸内海地域のネットワークとアイデンティティ
近世後期尾道商人の経営と地域経済―橋本家の分析をもとに
芸予島嶼部における地方名望家の展開
大正デモクラシー期の島嶼新興運動―融解する島々
第五二回(尾道)大会の記録