人は誰もが老い、病み、やがて死を迎える。
本書には、誰もが心やすらかに、すこやかな最期を迎えるための智慧と教えが示されている。
中野東禅 [ナカノトウゼン] 1939年(昭和14年)静岡県生まれ。駒沢大学大学院修士課程修了。曹洞宗教化研究所・研修所員終了。曹洞宗教化研修所講師、主事。駒沢大学講師(非常勤)。大正大学講師(死生学、生命倫理。非常勤)。医療と宗教を考える会・世話人、等歴任。現在曹洞宗総合研究センター教化研修部門講師、武蔵野女子大学講師(死生学。非常勤)、京都市・竜宝寺住職。「ナムの会」副総務。「儀礼文化学会」評議員など
第1章 死が近づいてくる―五つの自我
第2章 痛みと仏教の智慧―苦しみを観察する
第3章 希望と諦め―病人の自然回帰感情
第4章 祈りと心をひらく言葉…祈りの重層性
第5章 看護智恵―私はこんなふうに看護されたい
第6章 老いと仏教の生死観―喪失と心の自由
第7章 命の自己決定―生きている限り輝きたい