本書は、一九七〇年から一九九四年にかけて神奈川大学大学院日本経済史研究室に院生として在籍し、または研究会に参加して以来、各分野で研究活動を続けてきた研究者たちがまとめた論文集である。
第1章 江戸時代、隠居・老人の扶養と村・地域社会―独居老人の扶養と介護、隠居の世話と隠居免相続
第2章 近世地方書にあらわれる高と免に関する一考察―「地方の聞書」を中心にして
第3章 幕末明治初年における豪農の農業技術―下野国田村家について
第4章 江戸幕府「人身売買禁令」研究の成果と課題
第5章 明治・大正期における農村の住環境について―神奈川県農会による村是調査書等を中心に
第6章 戦後開拓と主産地形成―栃木県を中心にして
第7章 経済更生運動と民芸運動―積雪地方農村経済調査所の活動から
第8章 犂と犂耕に関する関東地方の民俗知識