白山麓の石川、福井、岐阜には平安時代後期頃から白山信仰が広がり、多くの白山神社が勧請された。
これらの白山神社で受け継がれてきた能面を紹介し、検討する。
曽我孝司 [ソガタカシ] 昭和24年、岐阜県に生まれる。昭和48年、早稲田大学第一文学部卒業。岐阜県立高等学校の教員となり、加納高校、岐阜県博物館、岐阜県図書館等を経て現在岐阜高校に勤務。平成10年度岐阜県博物館企画展「能面への誘い?白山麓から」の企画・図録執筆を担当。芸能学会会員、東海能楽研究会会員
第1章 白山への祈り
第2章 白山麓の「式三番」
第3章 猿楽座と能面
第4章 戦国武将と猿楽
第5章 集落の神事能
第6章 白山信仰と能面
第7章 白山信仰と泰澄
第8章 演能の面影と能面
第9章 謡曲にみる白山信仰