日本最初の鉄道駅として開業した旧新橋駅の変遷と洋皿、酒・インク・化粧びん、汽車土瓶、乗車切符等構内から出土した生活用品や鉄道関係品を通して私たちにとって「近代」とは何か―を問う。
福田敏一 [フクダトシカズ] 1953年前橋市生まれ。法政大学大学院修士課程修了。現在、東京都埋蔵文化財センター在勤
第1章 新橋駅の変遷(開業以前の新橋駅;揺籃期の新橋駅;発展期の新橋駅;汐留貨物駅の変遷)
第2章 地下から姿をあらわした新橋駅(駅舎周辺における数々の発見;プラットホーム延長の謎;車両に関連した遺構;新橋工場に関連した遺構)
第3章 出土遺物にみる近代(お雇い外国人たちが残したもの;乗客たちが残したもの;職員たちが残したもの;車両および構内の施設に関連した遺物)
第4章 新しい建築素材の出現(建築用煉瓦の様相;転車台に使われた煉瓦とその供給元;耐火煉瓦の様相;コンクリート使用の実態)