法隆寺・平城宮瓦ほかの年代、技術の伝播など基本的な問題を論ずるとともに、寺院造営と古代政権とのかかわりを畿内、東国において考察する。
再版にあたり、最近10年間の研究動向を増補。
森郁夫 [モリイクオ] 1938年2月25日生まれ。帝塚山大学人文科学部教授
1 古代の瓦と〓(せん)(瓦当文様の創作;高句麗系軒丸瓦の初源;若草伽藍の瓦 ほか)
2 古代の政権と瓦(平城宮における宮の瓦と寺の瓦;畿内における平城宮系軒瓦の一側面;奈良時代の政権と寺院造営 ほか)
3 古代の東国と瓦(奈良時代における東国の寺院造営;下野薬師寺の官寺化;古瓦からみた群馬の古代寺院 ほか)
4 古代寺院研究における瓦の効用