昭和39年、東京都八王子市でのちに「方形周溝墓」とよばれる遺構が初めて発見され、その後、ほぼ全国にその分布が知られるようになった。
方形周溝墓研究の長い歴史を振り返り、さらに墓と住居の誤謬、築造規格、資料の記述など新しい問題点を検討する。
椙山林繼 [スギヤマシゲツグ] 國學院大學教授 山岸良二 [ヤマギシリョウジ] 東邦大学付属東邦中高等学校教諭
第1部 宇津木向原と方形周溝墓(開会の挨拶;シンポジウム開催の趣旨;宇津木向原遺跡の発掘調査;方形周溝墓から見た原史交易;方形周溝墓研究四〇年 ほか)
第2部 シンポジウム「方形周溝墓研究の今」
第3部 宇津木向原遺跡の方形周溝墓
第4部 方形周溝墓の諸問題(方形周溝墓の築造計画―規模と規格について;方形周溝墓における資料の記述と文脈―儀礼論のための基礎的な問題)