縄文時代の集落はどんなすがたをしていたか。
炉の形の違いは何を意味するか、無文土器はどこでどのように使われたか、土器材料の粘土や製作技術の違いから何がわかるか、柄鏡形敷石住居の出現にどんな背景があったか、発掘調査の成果からどこまで縄文ムラの復元が可能か、中部高地の縄文文化に海の要素がみられるのはなぜか…ヒトとモノの動きから縄文ムラの実像に迫る。
川崎保 [カワサキタモツ] 長野県立歴史館専門主事兼学芸員
縄文ムラをみる視点
吊るす文化と据える文化―縄文時代における土器利用炉の分類とその意義
飾られない縄文土器―長野県大清水遺跡の再検討を通してみえてくるもの
土器をつくる女、土器をはこぶ男―胎土からみた土器のふるさと
柄鏡形敷石住居の出現と環状集落の終焉―縄文時代中期集落形態の変化を追う
縄文ムラを復元する―長野県筑北村東畑遺跡の発掘成果から
海にあこがれた信州の縄文文化