各地で進められている史跡整備の実態を把握し、公開・活用を目的とする手段としての博物館の必要性を説く。
ここで言う整備対象の範囲は旧石器~近世の遺跡だけでなく伝統的建造物群、近代遺産、歴史的建築物をも含めるものである。
青木豊 [アオキユタカ] 1951年和歌山県生まれ。國學院大學文学部史学科考古学専攻卒。國學院大學教授。博士(歴史学)
1 地域博物館・野外博物館としての史跡整備
2 史跡整備の制度と制度史
3 整備の現状と整備史
4 風土記の丘と博物館
5 国営公園としての史跡整備―佐賀県吉野ヶ里遺跡の例
6 遺跡・遺構の保存と展示法
7 史跡整備におけるGISの活用
8 史跡整備と環境
9 重要伝統的建造物群に求められる博物館
10 歴史的建物の博物館建築への活用
11 公有化された歴史的建造物の整備をとりまく課題―地域職員の立場から