弥生時代初め、農耕文化を携えた渡来人は移住と増加によって弥生文化を定着させた。
その過程を三国丘陵の遺跡から分析した。
また渡来人は瀬戸内・山陰・南九州へも進出した。
朝鮮系無文土器をもとにその足跡を探る。
片岡宏二 [カタオカコウジ] 1956年福岡県生まれ。1979年早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業。文学博士。現在、小郡市教育委員会技師
第1章 渡来文化と渡来人(海から来た人と文化;渡来人と農耕社会の拡散)
第2章 渡来人の拡散と足跡(海峡を往来する人と土器;中・南九州への渡来人の足跡;瀬戸内への渡来人の足跡 ほか)
第3章 農耕集落の開始と展開―三国丘陵を中心として(農耕開始期の研究と現状;時期別変遷過程;視覚的・景観的構造 ほか)