考古学と郷土史のコラボレーション。
伝説・伝承について遺跡をからめて分析し、太田道潅の足跡から徳川家康入府直後までの武蔵野を考古学から探る。
比田井克仁 [ヒダイカツヒト] 1957年東京都生まれ。1980年早稲田大学文学部卒業。東京都埋蔵文化財センター調査研究員。1987年中野区教育委員会博物館開設担当学芸員。2002年法政大学大学院人文科学研究科日本史専攻博士課程満期退学学位取得(文学博士)。この間、実践女子大学・早稲田大学・東京大学非常勤講師。現在、中野区立歴史民俗資料館学芸主査、国士舘大学非常勤講師
第1章 考古学的に見た伝承の時間幅
第2章 地名伝承と遺跡
第3章 江古田原沼袋合戦と太田道潅の足跡
第4章 城山居館跡の実像
第5章 中世村落の解体―江戸近郊農村江古田村を例にとって
第6章 伝説と史実のはざま―中野長者伝説の研究
総括 史実から伝説への変容