日本昔話、お伽噺の常套句から、私たち日本人の記憶より失われて久しい「柴刈り」と「洗濯」の真の意味について大胆な仮説を試みる。
狩野敏次 [カノウトシツグ] 1947年、東京に生まれる。芝浦工業大学建築工学科卒業、法政大学大学院工学研究科修了。以後、栗田勇氏に師事。専攻は文化史、建築史。具体的なモノ・場所・空間が喚起するイメージを手がかりに、日本人の他界観を考察している。日本生活文化史学会、日本民俗建築学会、各会員
序章 竜宮童子の昔話
第1章 柴の呪力
第2章 水と木の連合
第3章 柴の変容
第4章 山人と柴刈り
第5章 山人と祭祀
第6章 山の神から水の神へ
第7章 花の呪力
第8章 昔話と予祝儀礼
終章 山の霊力