考古学の類型学的方法による唐代金銀器文様の分類と編年、文様史の視点からみた唐代各種文様の淵源と祖型の追究、東西文化交流の中での伝統文化要素と外来文化要素、唐代以降の金銀器や唐代陶磁器の造形と文様への影響―等、金銀器を飾る各種文様の系統的な分析と解釈をとおして唐代文化の国際性と歴史的特質をユーラシア的視野で究明。
冉万里 [ランワンリ] 1967年中国陜西省蒲城県に生まれる。1989年西北大学歴史系(現文博学院)考古学専攻卒業。1992年西北大学文博学院考古学専攻(大学院)碩士(修士)課程修了。1992年?2001年西北大学文博学院考古学専攻助教、講師を歴任。2001年?同学副教授。1999年?2000年西北大学と奈良県立橿原考古学研究所との協定にもとづく交換研究員。2002年?2003年同志社大学大学院文学研究科文化史学専攻特別学生。2003年?2006年同志社大学大学院文学研究科文化史学専攻博士後期課程。博士(文化史学)(同志社大学)
第1章 緒言
第2章 唐代金銀器文様の分類と時期区分
第3章 唐代金銀器の装飾技術と構図方式
第4章 唐代金銀器の装飾文様の検討
第5章 唐代金銀器文様のシンボル
第6章 唐代金銀器文様の影響
第7章 結語
