人物埴輪は一貫した規範を持ちながらも、その造形や製作技術は東西日本で異なった展開をとげた。
体系的な分析をもとに、古墳時代の習俗と社会、東アジア世界との関係、古代東国の独自性を追求する。
塚田良道 [ツカダヨシミチ] 1961年埼玉県生まれ。1986年同志社大学大学院文学研究科文化史学専攻博士前期課程修了。2006年博士(文学)筑波大学。現在、行田市郷土博物館副館長
序章 人物埴輪研究の課題
第1章 人物埴輪の構造
第2章 人物埴輪の編年
第3章 古墳時代における坐の系譜
第4章 権威の装備―塵尾と鈴鏡
第5章 女子埴輪と采女
第6章 男子立像の職掌と階層
第7章 埴輪の軍楽隊
第8章 人物埴輪の意味
第9章 人物埴輪の歴史的考察
終章 結論