『三国史記』と『古事記』『日本書紀』の徹底的史料批判のもとに、合わせて中国史料や『広開土王碑』など、金石文の解釈を試みつつ主題に迫る。
高寛敏 [コカンミン] 1940年大阪出生。1964年京都大学文学部卒業。1966年京都大学文学部修士課程修了。1966年4月から1973年3月まで京都朝鮮中高級学校教員。1973年4月から朝鮮大学校勤務。教授を経て、2000年3月退任。現在、同校非常勤講師
第1篇 朝鮮三国の編史事業と『三国史記』(高句麗の編史事業;百済の編史事業;新羅の編史事業)
第2篇 日本(倭国)の編史事業(編史事業の概略的過程;王統譜とその物語の展開)
第3篇 古代の朝鮮と日本(倭国)(四世紀の朝鮮と倭国;高句麗の南進と倭五王;任那の滅亡と「四邑之調」 ほか)