ものづくりの心で歴史を紡ぐ!百練鉄刀が明かす古代中国の商業的覇権主義。
復元研究を厳しく客観的に評価する。これまでの復元研究を総括。東アジアにおける文化と技術の交流史として重要な論考である。
第1部 復元研究という歴史学(復元製作と考古学方法論をめぐる諸問題―『復元七支刀―古代東アジアの鉄・象嵌・文字―』を手がかりに;考古学と復元研究;金工作家の考古学研究ノート(1)―鍛造の「かたち」
藤ノ木古墳出土鞍金具文様の観察―仏教美術の受容と日本人的感性の表現
誰でもできる歴史学―古代の工人の歩いた道を辿る
古代文学と技術移転(1)雄略紀 為政者と工人らとの確執)
第2部 古代東アジアの鉄・象嵌・文字(「百練」と名付く―鉄官の改廃と鉄の流通;百練鉄刀の使命―東大寺山古墳出土中平銘鉄刀論;金石文学釈文法(第一回) 野中寺弥勒菩薩半跏像銘の日月の識別性に配慮した工人)