四国は一体か、それともバラバラか?
外からは一体に見える四国も、内から見ると地域ごとにかなりの多様性をもっている。
四国とは何なのかを、その「内と外と」をいう視点に立って歴史的に問い直す。
地方史研究議会第58回(高松)大会成果論集。
1 中国の多様性・非一体性(中性港町・野原について;三好政権と東瀬戸内;近世中後期における藍師後藤家の展開;近世後期における書籍流通―大坂本屋と伊予;近世瀬戸内海路をめぐる情報ネットワークの形成―山陽~四国間における交換・共有のあり方を中心に)
2 四国内部の地域間交流(海村の生活文化―漁民の交流と漁村形成の諸相;近世の瀬戸内の浦と水主役;近代香川の農村社会と労働力移動;徳島県における祭礼山車の展開―文化交流史の視点から)
3 外から見た四国(四国遍路と西国巡礼―その類似性と異質性;古代山城屋嶋城について;慶長の役における「四国衆」)
第58回(高松)大会の記録