近世陶磁器の生産・流通・消費について考古学的に研究し、近世の生活・文化を解明する。
さらに、暦茶碗や『関口日記』など、文献史料との関係もとり上げる。
森本伊知郎 [モリモトイチロウ] 1961年東京都生まれ。1984年慶應義塾大学文学部史学科民族学考古学専攻卒業。1991年慶應義塾大学大学院文学研究科民族学考古学専攻博士課程修了。2008年博士(史学)。慶應義塾大学文学部非常勤講師などを経て、椙山女学園大学文化情報学部准教授
近世陶磁器研究の目的
第1部 近世陶磁器の研究史(近世考古学の歩み;近世陶磁器の考古学的研究史)
第2部 消費地遺跡における近世陶磁器の研究(江戸における陶磁器の出土状況と流通;出土陶磁器の数量把握の方法 ほか)
第3部 生産地遺跡の陶磁器(肥前広東碗の器形・文様の変化に関する考察―広瀬向2号窯出土資料を中心に;容量からみた磁器端反碗の規格性 ほか)
第4部 近世陶磁器と文字資料(近世陶磁器の紀年銘資料について;貞享暦を記した陶器碗 ほか)
出土陶磁器からみた近世の時代区分と時期区分