瓦を中心とした詳細な研究をもとに、古代を通して寺院造営と政権とのかかわりを叙述する。
森郁夫 [モリイクオ] 1938年名古屋市に生まれる。國學院大學文学部史学科卒業。帝塚山大学人文学部教授・博士(歴史学)・帝塚山大学附属博物館館長、和歌山県文化財審議会副会長、三河国分寺跡整備委員会委員長、日本宗教文化史学会評議員、法隆寺史編纂委員会古代史部会長、京都国立博物館考古室長(1985?95)を歴任
1 法隆寺造営の諸問題(法隆寺の造営年代;若草伽藍の遺構 ほか)
2 天武・持統朝寺院造営の諸問題(同笵軒瓦存在の要因;百済大寺造営とその移建 ほか)
3 奈良時代寺院造営の諸問題(平城京への官寺の移建;国分寺造営時の国守 ほか)
4 補論(四天王寺造営の諸問題;日本における古新羅系軒丸瓦)