能を極限まできわめ、大成していった世阿弥は、何を理想としたのか。
観阿弥・世阿弥の親子二代の能改革と観世座の盛衰を背景に、『風姿花伝』に代表される著作から世阿弥の芸道論・教育論にせまる。
曽我孝司 [ソガタカシ] 昭和24年、岐阜県に生まれる。昭和48年、早稲田大学第一文学部社会学科卒業。同年、岐阜県立高校社会科教員となり、岐阜県博物館、県立岐阜高等学校を経て、現在県立東濃高等学校に勤務。芸能学会会員、東海能楽研究会会員
第1章 観世座の能改革
第2章 能改革と能面
第3章 能改革と座の変容
第4章 『風姿花伝』の成立
第5章 世阿弥の教育論
第6章 観世座ゆかりの地探訪