「まず歩いてみるこっちゃ」―宮本常一のこの言葉から始まったフィールド・ワーク。
ふと立ち止まった時によみがえる彼の言葉―。
「地域とは」「伝承とは」「方法とは」「聞き書きとは」。
風の旅に吹かれての思考デッサン帖。
香月洋一郎 [カツキヨウイチロウ] 1949年福岡県生まれ。民俗学。一橋大学社会学部卒業。日本観光文化研究所所員を経て1986年から神奈川大学経済学部助教授、日本常民文化研究所所員、1995年4月から2009年まで同教授
「おい、歩いてみんかい」―景観のなかで
「あっと思ったら…」―体系へのイマジネーション
「やってみてから言ってください」―一丁の鋸を見ていくことから
「青い空と白い翼」―振り返って始めにもどる
「どうして肩に力がはいるんじゃい」―峠の風