天武・持統朝における寺院造営にみられる軍事的要素とは?
瓦当文様の特徴や伝播から見える古代寺院の軍事的立地・寺院遺構にみられる柵や濠などの防御施設から鎮護国家思想のゆくえと7世紀後半の政局を描き出す。
甲斐弓子 [カイユミコ] 1952年大阪に生まれる。帝塚山大学教養学部卒業。帝塚山大学大学院博士後期課程修了。博士(学術)。帝塚山大学考古学研究所特別研究員。帝塚山大学非常勤講師。ベルギー王国より王冠勲章受章(1996年)。日本考古学協会会員・日本宗教文化史学会会員・日本ベルギー協会会員
古代寺院における特異性
第1部 鎮護国家思想の広がり(鎮護国家思想;鎮護国家思想への傾斜;初期寺院造営の背景 ほか)
第2部 軍事的要素を備えた古代寺院(掘立柱柵を備えた寺々;古代寺院における軍事施設の要素;薬師寺と新羅感恩寺 ほか)
第3部 補論(瓦生産と寺院造営;海竜王寺前身寺院と姫寺廃寺;孝徳天皇の皇子・有間)