中国雲南省に住む少数民族の1つである白族の祖先が残した『南詔図伝』『紀古〓(てん)説原集』『白国因由』という3つの物語から、彼らがどのように自分達の「歴史」を考え、そこで何を伝えようとしていたのかを考察する。
あわせて白族が多く居住する大理地方の地理と民族の概略や歴史を紹介する。
立石謙次 [タテイシケンジ] 1973年生まれ。国士舘大学文学部卒業後、1996年から2000年までの4年間、中国の雲南大学大学院歴史系修士課程で中国民族史を学び、修了。帰国後、東海大学大学院文学研究科博士課程後期修了。修士(専門史・雲南大学)、博士(文学・東海大学)。現在、青山学院大学・國學院大學・東海大学・東京理科大学非常勤講師、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究員
歴史物語(『南詔図伝』;『紀古?(てん)説原集』
『白国因由』
参考資料『南詔図伝』『紀古?(てん)説原集』『白国因由』原文)
解説(雲南地方について;南詔国の歴史;大理地方と白族の形成)