出土木製品の詳細な分析から、首長の実態や専業工人の存在を追究し、弥生・古墳時代の地域社会を描く。
日本列島の木製品の変遷・系譜関係を明確化。
樹種同定・植生などの膨大なデータを分析、考察。
弥生・古墳時代の階層化について新視点を打ち出す。
樋上昇 [ヒガミノボル] 1964(昭和39)年9月2日、奈良市生まれ。1987(昭和62)年3月、関西大学文学部史学・地理学科卒業。同年4月、(財)愛知県埋蔵文化財センターに就職。2008(平成20)年9月18日、首都大学東京にて博士(考古学)学位取得。現在、(公益)愛知県教育・スポーツ振興財団愛知県埋蔵文化財センター調査研究専門員
序章 木製品研究の現状と本研究の目的
第1章 木製農耕具の研究
第2章 首長関連木製品の研究
第3章 用材の選択と集落周辺の古植生
第4章 木製品からみた弥生・古墳時代の集落像
第5章 木材・木製品の生産と流通