博物館の過去・現在・未来―明治維新における政策の一環として産声を上げた博物館であるが、現在に至るまでにはさまざまな苦難があった。
その知られざる歴史を紐解く一冊。
椎名仙卓 [シイナノリタカ] 1930年千葉県生まれ。国学院大学文学部卒。生涯の大半を東京・上野の国立科学博物館に勤務し、教育普及事業を担当。現在、聖徳大学川並記念図書館副館長。財団法人佐渡博物館参与。千葉県八千代市郷土博物館協議会委員長
1 博物館と文化財(興福寺の五重塔・五両で買った;国宝を金属類回収から保護する;博物館施設の防空対策―『博物館研究』に紹介された疎開;戦時下における模造品展示への模索)
2 博物館と戦争(戦争の悲惨・日米親善人形の行方;動物園の悲惨な出来事;帝室博物館の設計応募拒否問題;幻の東京科学博物館拡張計画;敗戦により幻となった大東亜博物館)
3 博物館の戦後(国立博物館の独立行政法人への移行)