我々の傍らに存在する闇は別の世界へと通じている。
―闇と人、魂と肉体の関係から現代に通じる死生観に迫る。
暮らしにまつわる様々な事柄を多角的な視点から見つめなおす新シリーズ第一弾。
狩野敏次 [カノウトシツグ] 1947年、東京に生まれる。芝浦工業大学工学部建築工学科卒業、法政大学大学院工学研究科修了。以後、栗田勇氏に師事。専攻は文化史、建築史。とくに具体的なモノ・場所・空間が喚起するイメージを手がかりに、日本人の他界観を考察している。日本生活文化史学会、日本民俗建築学会、各会員
はじめに
1他界へのまなざし 第一章 「奥」の日本文化/第二章 納戸のコスモロジー/第三章 出産の作法/第四章 ウブスナと常世信仰
2魂と肉体 第一章 闇の想像力/第二章 眠りと他界/第三章 魂と影/第四章 影と住まい
あとがき/初出一覧/参考文献