古人類学・最新研究の動向
体系的研究と個別的研究を往還しながら、古墳時代のなかのより多くの要素を、 通時的・通地域的な視座で、整合的に解釈することが求められる。体系的な古墳時代像とは何かを考える。
〔総論〕古人類学とは何か―特集を組むに当たって―(馬場悠男)
〔人類の進化と拡散〕人類起源への新たな視点(諏訪 元)
ラミダスが解き明かす初期人類の進化的変遷(諏訪 元)
ホモ属の誕生と進化―アフリカからユーラシアへ―(海部陽介)
ホモ・サピエンスの起源とアジアへの拡散(海部陽介)
ホモ・フロレシエンシス(海部陽介)
ネアンデルタール人は絶滅したか(近藤 修)
サピエンスはほかの人類種と交雑したのか(篠田謙一)
現生人類集団の頭蓋形態の変異・多様性とその進化(埴原恒彦)
ゲノム全域の多型解析から推定するアジア集団の形成(徳永勝士)
3次元CTデータによる形態研究と復元(河野礼子・久保大輔・諏訪 元)
〔日本列島人の形成史〕日本列島の更新世人骨(藤田祐樹・山崎真治・片桐千亜紀)
縄文時代人・弥生時代人(中橋孝博)
古墳時代 中央と辺境(竹中正巳)
歯の特徴による日本人の形成とアジア太平洋の人々(松村博文)
DNAによる日本人の形成―ミトコンドリアDNAとY染色体―(篠田謙一)
アイヌ民族とオホーツク文化人集団(石田 肇・増田隆一)
沖縄・琉球人の成り立ち(土肥直美)
縄文時代における環境と食生態の関係―円筒土器文化圏とブラキストン線―(米田 穣)
徳川将軍女性親族遺体の「貴族形質」について(坂上和弘・馬場悠男)
〔<特別レポート>〕Dual Symposia()
〔最近の発掘から〕縄文時代前期・後期の集落跡全体調査―千葉県大膳野南貝塚(戸田哲也)
収容生活を裏付ける様々な遺構―徳島県板東俘虜収容所跡(下田智隆)