日本海の豊かな幸を背景に、都と深くつながった、美しく多重性を帯びた文化を持つ若狭。
60余年の郷土研究で追い求めた若狭の真実の姿。
永江秀雄 [ナガエヒデオ] 1927年福井県生まれ。福井師範学校本科卒業。小学校教諭、団体職員、福井県立若狭歴史民俗資料館勤務。その間、中京女子大学子ども文化研究所客員教授、福井県郷土史懇談会理事、福井県史(民俗部会)調査執筆員、若狭地名研究会会長など歴任。2000年文化財保護功労者表彰(文部大臣表彰)、2005年児玉幸多賞(児玉基金運営委員会)など受賞
第1部 歴史(『近世初期文壇の研究』に学ぶ;織豊期前後の若狭点描;雄長老の出自について ほか)
第2部 地名(「遠敷」の語原―遠敷「多」説について;地名を学び地名に学ぶ―若狭の「遠敷」について;地名「丹生」と歌語「真金」 ほか)
第3部 民俗(上根来の伝説と堂本の民俗など―民俗調査報告拾遺;「お水取り」の起源;伝承 若狭の水と京とのつながり ほか)