地元で制作された素朴な能面、白山信仰にささえられた集落の芸能、神事芸能が今なお受け継がれているのはなぜか。
奈良県東山中、福井県若狭地方、岐阜県能郷白山麓、石川県能登地方などを訪ね、庶民の願いを反映する宗教性と庶民に慰労と楽しみを与える娯楽性をもつ神事芸能の姿を追う。
曽我孝司 [ソガタカシ] 昭和24年、岐阜県に生まれる。昭和48年、早稲田大学第一文学部社会学科卒業。同年、岐阜県立高校社会科教員となり、大垣工業高等学校、加納高等学校、岐阜県博物館、岐阜高等学校、東濃高等学校等に勤務。芸能学会会員、東海能楽研究会会員
第1編 ふるさとの能面を訪ねて(奈良県・東山中の能面;滋賀県・琵琶湖岸の能面;福井県・若狭地方の能面;福井県・白山麓の能面;福井県・越知山麓の能面 ほか)
第2編 集落の芸能を訪ねて(福井県・西田中の「越前幸若舞」;岐阜県・長滝白山神社の「延年」;岐阜県・郡上市の「盆踊り」;石川県・白峰の「かんこ踊り」;岐阜県・能郷白山神社の「能・狂言」)