関係を示す遺物・土器の類似性と搬入品・日本列島外の様相
縄文時代の交流については、これまで「交流を示す遺物」を取り上げ論じられてきた。
日本を含め東アジアの調査・研究が進み改めて、交流を示す遺物について検討し、縄文文化の境界域でどのような交流が行なわれていたか、その実態にせまる。
水ノ江和同(文化庁記念物課)
1962 年福岡県生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士課程中退。『九州縄文文化の研究―九州からみた縄文文化の枠組み―』(雄山閣,2012),『縄文文化の考古学』(全12 巻・共同編集,同成社,2007 ~ 2010)などの編著書がある。
西脇対名夫(北海道教育委員会)
1962 年岐阜県生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。
財団法人北海道埋蔵文化財センター嘱託を経て現職。『シリーズ縄文集落の多様性Ⅲ』(雄山閣,2012),『総覧縄文土器』(アム・プロモーション,2008),『縄文時代の考古学11』(同成社,2007)などに執筆。
(主な目次)
縄文文化の境界問題を考える
縄文文化起源論研究史
対外交流研究史
所謂「関係を示す遺物」研究の現状と課題
土器の類似性と搬入品
境界付近における関係の実像
ほか