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続・ムシの考古学

続・ムシの考古学

書名 : 続・ムシの考古学
編著者 : 森 勇一
価格 : 2,860 円
初版年月日 : 2016/12/25
ISBNコード : 9784639024569
在庫状況 : 在庫あり
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体裁

21cm/A5判並製・カバー/231頁

内容紹介

ムシの化石が人の歴史を教えてくれる!
人の生活圏内にどんなムシたちがいたかは、当時の生活環境を知る上で大きな手がかりとなる。
人とムシとの関わりをあまたのエピソードを交え、縦横に語り尽くす。好評を博した「ムシの考古学」の続刊。

著者紹介

森 勇一(もり ゆういち)
1948 年愛知県生まれ。
三重大学大学院生物資源学研究科博士課程修了 博士(環境史学・昆虫生態学)
愛知県立津島・明和・津島東高等学校教諭、愛知県埋蔵文化財センター課長補佐、国際日本文化研究センター共同研究員・同客員准教授などを経て、現在金城学院大学薬学部講師。
主な著書
『ガラスの雨が降る夜』(風媒社)・『アンモナイトの約束』(同)・『ムシの考古学』(雄山閣)。
『環境考古学ハンドブック』(朝倉書店)・『環境考古学マニュアル』(同成社)・『新しい研究法は考古学になにをもたらしたか』(クバプロ)・『古代に挑戦する自然科学』(同)・『縄文文明の発見』PHP研究所)・『弥生文化の研究10』(雄山閣)(以上共著)ほか多数。

目次

序.明治・大正、もはや歴史時代
 私の昆虫標本箱 (名古屋市下之一色町)
 タヌキのおなかはコオロギだらけ  (三重県津市)
 牛が沈み、砂の柱がたった!  (愛知県津島市)
 漱石「坊っちゃん」のバッタ事件 (愛媛県旧制松山中学)
 明治の大富豪の庭 (三重県諸戸氏邸)
1.江戸時代
 火消しの町から黒頭豆源五郎 (東京都市谷左内町遺跡)
 ウンカ襲来と享保の飢饉 (静岡県上土遺跡)
 水害常習地帯に生きる (愛知県水入遺跡)
 絶滅危惧種のダイコクコガネ (宮城県王ノ壇遺跡)
 名古屋城築城―準備万端・豊臣つぶし (愛知県名古屋城三の丸遺跡)
2.戦国時代
 信長に焼き討ちされた畑からテントウムシ (愛知県岩倉城遺跡)
 桶狭間の戦い前夜の宴 (愛知県沓掛城跡)
 長久手決戦は家康の大勝利 (愛知県岩作城跡)
 佐々成政が愛した小百合姫 (石川県松根城跡)
 上杉景勝と対峙した新発田城 (新潟県新発田城跡)
3.鎌倉時代
 発掘された元寇船 (長崎県鷹島海底遺跡)
 加賀一向一揆の王国 (石川県大長野A遺跡)
 源氏が愛した関東にゲンゴロウ (群馬県公田東遺跡)
 川のほとりは魑魅魍魎の世界 (愛知県清洲城下町遺跡)
 平清盛も踏んづけたヒメコガネ (岡山県津寺遺跡)
4.奈良・平安時代
 アリが語るみちのくの夏 (青森県新城平岡遺跡)
 安寿恋しやホーヤレホ (石川県滝・柴垣製塩遺跡)
 日本最初の木簡出土地 (三重県柚井貝塚)
 青丹よし奈良の都のトイレ事情 (奈良県平城京跡)
 十三湊に君臨した津軽安藤氏 (青森県十三盛遺跡)
5.古墳時代
 濃尾平野のランドマーク (愛知県東之宮古墳)
 ハンミョウ飛ぶ古墳の周溝 (愛知県門間沼遺跡)
 古墳時代の河跡からミヤマカミキリ (愛知県川原遺跡)
 捜査官・ハネにこびりついた土を追う  (群馬県新保田中村前遺跡)
 ヤスデつぶして土器作り (茨城県北原遺跡)
6.弥生時代
 ブタを飼うムラ (福岡県雀居遺跡・大分県下郡桑苗遺跡・愛知県朝日遺跡)
 出雲の国にミズスマシくるくる (島根県姫原西遺跡)
 イネを栽培して間もなく稲作害虫 (三重県宇賀遺跡)
 弥生の井戸底からイネクロカメムシ (大阪府讃良郡条里遺跡)
 歩く宝石と生きた宝石 (神奈川県河原口坊中遺跡)
7.縄文時代
 縄文最後の干し貝工場 (愛知県大西貝塚、千葉県加曽利貝塚)
 ウルシ工房に舞うアオイトトンボ (埼玉県南鴻沼遺跡)
 カヤの木の空洞の「オーム」 (佐賀県富士町)
 一匹12万円オオクワガタ (山梨県音羽遺跡)
 カナブンとアオカナブンでは大違い (山形県押出遺跡)
8.旧石器時代
 ガラスの雨が降る夜 (愛知県西牧野遺跡)
 北の大地のトックリゴミムシ (宮城県北前遺跡)
 緑のハネの正体は? (神奈川県麻生環境センター)
 ナウマンゾウがいた原野近くにオオゴキブリ (新潟県柏崎市安田層)
9.地質時代
 氷期到来を告げるマークオサムシ (約一七五万年前)
 第四紀に入ってもなお熱帯性昆虫―ツマキハバヒロガムシ (約二五〇万年前)
 カンボジアで見たオオミズスマシ (約三五〇万年前)
 子育てする昆虫クロツヤムシ (約一五〇〇万年前)
 ケバエって何だ! ―地面に群がる黒い塊 (約一五〇〇万年前)

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