21cm/A5版上製・カバー/全8巻(分売不可・発送用箱入)
「敵国」アメリカにさえその存在を知られ、軍部・情報局に忌避されながら軍縮、平和、日米非戦を唱え続け、戦後忘れられた平和思想家・水野広徳。
その業績は政治・軍事・外交・社会・思想・文学・近代史あらゆる分野で看過できない。
水野の郷里、松山の南海放送が平成7年に創立40周年の記念事業として編纂した、水野広徳唯一の著作集、待望の復刊。
水野広徳(1875~1945)
愛媛県生まれ。明治三一年(一八九八)海軍兵学校卒業。日露戦争には海軍大尉として従軍し、第四一号水雷艇の艇長として戦功をあげた。日露戦後は軍令部で日本海戦史の編纂に従事。その余暇に書いた『此一戦』が、陸軍の桜井忠温の書いた戦記『肉弾』とならんでベストセラーになった。二人は奇しくも同じ松山の出身で、よく併称されたが、その後の二人の生き方は一八〇度ちがうことになった。水野はベストセラーとなった『此一戦』の印税をもとに第一次大戦の戦中と戦後の二度にわたりヨーロッパ戦線を視察し、反戦平和の思想をいだくようになった。大正一〇年(一九二一)「軍事心理」が物議をかもし、大佐で予備役に編入。以後、軍縮、反戦の論陣を『中央公論』などを舞台に展開する。
第1巻 日露戦記 此一戦/戦影
第2巻 渡欧記 バタの臭い/波のうねり/他
第3巻 日米未来戦記 次の一戦/興亡の此一戦
第4・5・6巻 評論/書誌
第7巻 日記/書簡/年頭の辞(遺書)
第8巻 (自伝)反骨の軍人/年譜
=========================
本著作集3巻に、一部文章の欠落がございました。以下に訂正させて頂きます。
ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
正誤表のダウンロードはこちら→ダウンロード
=========================