2015年4月、淡路島の松帆で発見された銅鐸の今日までの調査研究成果を初めて総括。
口絵には初めて7個すべての銅鐸・舌の両面のカラー写真を掲載。個々の専門家による論考とあわせて、昨秋兵庫県立考古博物館で開催されたシンポジウムで、松帆銅鐸の特徴、松帆銅鐸が弥生社会の理解に及ぼした影響を議論した内容を収録。
淡路・松帆銅鐸は何を語るか(石野博信)
第1章 松帆銅鐸と淡路・三原平野の弥生時代
松帆銅鐸の調査と研究(難波洋三)
淡路島の青銅器(鐵 英記)
淡路・三原平野周辺の弥生時代遺跡の動向(定松佳重・的崎 薫)
第2章 青銅の鐸と武器からみる弥生社会
近畿弥生社会における銅鐸の役割(福永伸哉)
紀元前の弥生社会における最古の銅鐸埋納(森岡秀人)
武器形青銅器の東進 (吉田 広)
第3章 討論 松帆銅鐸と淡路の青銅器をめぐって
司会:石野博信 パネラー:森岡秀人・難波洋三・福永伸哉・吉田広・和田晴吾
あとがき(池田征弘)