自然・環境・考古・歴史・民俗・文学・地誌・文化財・人物
平易なよみやすい文章で、武蔵野の全てを解説する決定版!
項目数200以上、豊富な図版・写真を掲載。
巻末には使いやすい索引と、武蔵野に特化したオリジナルの年表を付す。
――機関誌『武蔵野』を措いて武蔵野を語ること勿れ、と一世紀にわたり多くの識者に高く評価されてきた武蔵野会・武蔵野文化協会が、この度、満を持して大冊『武蔵野事典』を編んだ。現在、武蔵野の地は、都心の喧騒を離れ、自然を満喫し歴史を愛でる人びとが多く見られるようになった。かつて、江戸から日帰りの行楽地として文人が杖を引いた地でもあった。『武蔵野事典』は、武蔵野の百科事典であり、親切な案内書でもある。時宜を得た待望の一書と言えよう。
(江戸東京博物館名誉館長・東京学芸大学名誉教授 竹 内 誠)
――「武蔵野」は国木田独歩や大岡昇平の小説の舞台として知られているが、その基層には、遥か昔の旧石器時代にさかのぼる人類の活動に始まり、古代の「武蔵国」、中世武士団の「武蔵七党」、近世江戸の近郊農村などを経て、今に至る長い歴史と多くの人々の営みがあった。大正5年に鳥居龍蔵、井下清によって創立された、武蔵野文化協会がこのたび刊行した『武蔵野事典』は、このような「武蔵野」の魅力にみちた世界を知ることができる唯一の書である。
(前日本考古学協会会長・早稲田大学教授 谷川 章雄)