南極では隊長は父親、調理隊員は母親と言われる。
極寒の地・南極あすか基地で、越冬隊員の英気を養い、安らぎ満たした腕と心いき。
往年の人気釣り雑誌『フィッシング』(廣済堂出版)に連載された“南極帰りの徒然草”および酒の季刊誌『乾杯』(鎌倉書房)での連載“南極酔いどれ船”を再編集。
南極の風景を中心に、25枚のカラー写真を収録。巻末には実際に当時南極へ持ち込まれた、日本酒44蔵元・65銘柄の全リストを掲載。
"世界中の銘酒を南極に始めて持ち込んだ男”のつれづれ草!
古山勝康[フルヤマカツヤス]
1948年千葉県生まれ。千葉県千葉高等学校卒。
1987年11月より1989年3月まで、文部省第29次南極地域観測隊あすか基地越冬隊員(設営・調理担当)として勤務。
元日本ソムリエスクール校長。食養(食物と飲料の秩序)研究者。
リマ・クッキングスクール師範科特別講師。
千葉県千葉市中央区在住。
第一部 白い沙漠と緑の山河
その1 やまのぼりすと
その2 裸氷帯を征く
その3 ウン石のはなし
その4 南極幌馬車隊のアルコール
その5 太陽に別れの乾杯
その6 ちょっと昔のタイムカプセル
その7 緑の川辺で
その8 ワインと鱒釣りの島
その9 時しも季節は秋だから
その10 南極と十二本のパイプ
その11 オーロラの手打ち蕎麦
その12 水平の涯方へ
その13 さらば南極
番外編 耐寒について(その力をもたらすもの)
第二部 南極酔いどれ船
Ⅰ・基地の酒
Ⅱ・旅の酒
Ⅲ・南極食料のはなし
Ⅳ・越冬総仕上げにむかって
あらずもがなの注
云わずもがなのアトガキ
44場南極銘酒リスト