石仏は何を語るのかー
事例研究を含む都内道祖神塔の悉皆調査を踏まえ、今後の道祖神塔研究の課題と可能性を展望する。
福田 敏一(ふくだ としかず)
1953 年群馬県前橋市生まれ。法政大学大学院修士課程修了。
論著 『新橋駅の考古学』
『新橋駅発掘―考古学からみた近代―』
『方法としての考古学―近代における認識―』
『考古学という現代史―戦後考古学のエポック―』
『考古学という可能性―足場としての近現代―』(以上雄山閣)
「民俗の変容と地域形成の問題」(『研究論集』Ⅲ)
「江戸大名屋敷の船入場」(『考古学ジャーナル』474)
「近世小野路村小島家における炭焼き」(『多摩のあゆみ』第152 号)
「 雇い外国人たちの新橋駅―文明開化期における日本の鉄道・点描―」
(『研究論集XXIX』)他
はじめに
第1章 都内における道祖神塔研究の概略史
第2章 都内における道祖神塔
1 町田市/2 八王子市/3 奥多摩町/4 あきる野市/5 桧原村/6 日の出町/7 青梅市/8 多摩市/9 日野市/10 府中市/11 調布市/12 三鷹市/13 西東京市/14 清瀬市/15 練馬区/16 板橋区/17 新宿区/18 豊島区/19 世田谷区/20 文京区/21 台東区/22 江東区/23 江戸川区/24 品川区
第3章 失われた道祖神塔
1 町田市/2 八王子市/3 奥多摩町/4 桧原村/5 多摩市
第4章 都内道祖神塔の整理と課題
1 都内道祖神塔の位相【 単体道祖神塔の問題/双体道祖神塔の問題/文字道祖神塔の問題/*盃状穴について/*改刻塔について/道祖神塔の空間的分布/地縁結束の象徴としての道祖神塔(機能分析その一)/集落防御の象徴としての道祖神塔(機能分析その二)】
2 火に入れられる道祖神塔
3 ゴロ石という名のセイノカミ
4 セイノカミと呼ばれる陽石
おわりに
付録1 都内の奇石・陰陽石拾遺
付録2 新しい道祖神塔拾遺
