ダーウィンの適者生存説に代るものとして、今、生物間の共生現象が注目されている。
加速度的に進む生態系の破壊の中で、人類のとるべき途は何か。
1 自然と文化の共進化(半栽培をめぐる植物と人間の共生関係;野生植物と作物のはざま;栽培化とは何か:トウガラシの場合;乳利用と乳糖分解酵素:遺伝子と文化の共進化)
2 多様性を創造する文化(家畜化と毛色多型;品種の創出と維持をめぐるヒト―植物関係;作物の多様化にみる土着思考)
3 自然と文化の接点(家畜の群れ管理における「自然」と「文化」の接点;家畜化の起源をめぐって:考古学的意味での家畜化とは何だったか;生物防御からみた遺伝と文化の接点;婚姻システムの生物的基盤)
4 総合討論「自然と文化の共生」思考にみる創造性
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