スポーツとも演劇ともつかぬスペクタクルを垣間見る瞬間。
女性の自己表現の一つとして健気に闘う女子プロレスラーの生きざまのドラマと、それを求めるファンを追う。
時代を駆けぬけた少女たちへのエール。
亀井好恵 [カメイヨシエ] 1962年群馬県生まれ。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程後期在学中。武蔵野美術大学等で非常勤講師を勤める。専攻は民俗学。共訳に「アイルランドの漂泊民」(’93年)がある
序章 女子プロレス研究の視座
第1章 女子プロレス興行の戦後史
第2章 女性ファンの偶像崇拝
第3章 女子プロレスラーになるということ
第4章 プロレスする身体の獲得過程
第5章 観客論覚書―女子プロレスが演じられる場の力学