江戸期における日本の神学とは――
キリスト教神学の訳語でなく、神道神学という用語が近世日本で行なわれていた。国学の動きより早く、鎖国による国風文化の流れの中で神葬祭、離檀活動の実相をつぶさに追う。
著者紹介
椙山 林継(すぎやま しげつぐ)
1940年生、國學院大學名誉教授、博士(歴史学)。
[主要著書]
「杉浦国頭の葬儀」(『國學院大學日本文化研究所紀要』)第67輯、1991年)、「根元胤満の葬儀―近世中葉における神道葬祭式再編の一例として―」(『神道宗教』第152号、1993年)、「神道宗門の一考察―神職家族全員が神道宗門として別帳で届け出ている例―」(『國學院雑誌』第104巻第11号、2003年)、『房総の伊勢信仰』(共著、2013)
序 章 江戸時代の神葬祭
第一章 吉田家関東役所の創立と初期の活動
第二章 杉浦国頭の葬儀
―近世中葉における神道葬祭式再編の一例として―
第三章 根本胤満の葬儀
―近世中葉における神道葬祭式再編の一例として―
第四章 八剱興壽写『水府改革自葬談』
第五章 江戸時代における神職の身分確立への運動
―椙山林忠大円寺奥印除き一件―
第六章 神道宗門の一考察
― 神職家族全員が神道宗門として別帳で届け出ている例 ―
第七章 江戸、女性の神葬祭
第八章 吉田家国掛役人について
第九章 神祗伯白川家葬送図
第十章 鈴鹿長存『慶應三卯年ヨリ神祇道復古一件留』