現代の国際社会において、重要性を増しつつある、環太平洋地域の関係性。本誌は、環太平洋地域に焦点をあて、これまで人類学・歴史学であまり言及されてこなかった、この地域の文化・価値観、関係性について、新たな研究成果を提示する。
立命館大学環太平洋文明研究センター
環境と文明のあり方を根本から問い直し、環太平洋地域の災害と文明の興亡を解明する研究センター。新たな文明の価値観を探求・創造し、持続可能な社会であるための方策を発見し、新たな文明の時代を切り開くビジョンを提示し、それを完遂しうる技術革新と政策・ライフスタイルを打ち立て、環太平洋の視点から日本の未来をも構想することを目指している。
論 文
巨大地震・大地震は突然に起きない(高橋学)
縄文時代における人口問題の重要性(矢野健一)
縄文時代の墓制と祭祀にみられる地域的特徴-GIS と統計解析による地域性の数
量化と可視化(中村大)
モンゴルにおける人と自然のかかわり- 遊牧民による環境利用の近現代的変容-(冨田敬大)
メコン川下流水田域における生業、土地利用、生態系サービス- 水位変動下に
おける適応-(神松幸弘・富田晋介・丸山敦・船津耕平・門司和彦)
研究ノート
三方五湖における年縞の有無と水月湖に年縞を形成した古環境の復元- 湖で採取
したコアから探る-(篠塚良嗣・山田和芳・入澤汐菜・瀬戸浩二・北川淳子)
チャンカイ「白地黒彩土器」の焼成回数に関する一考察(市木尚利)