湿潤アジアには湿潤アジア固有の、風土にねざしたジェンダーがある―
東日本国際大学学長、早稲田大学名誉教授 吉村作治氏推薦!
「これほど良質のアジア文化論には、なかなかお目にかかれないだろう。」
齋藤 正憲(さいとう まさのり)
1994年 早稲田大学第一文学部哲学科人文専修卒業
2001年 早稲田大学大学院文学研究科史学(考古学)専攻博士後期課程中退
考古学を志し、1991年より、早稲田大学によるエジプト発掘調査に参加した。やがて土器づくり民族誌に興味を抱くようになり、1997年以降、エジプトにおける民族誌調査に手を染めた。そのあと、台湾、バングラデシュ、インドネシア、ネパールにおけるフィールドワークを実施し、2016年8 月にはインドにおける現地調査にも着手した。
現在、東日本国際大学客員准教授。早稲田大学文学部非常勤講師、埼玉学園大学人間学部非常勤講師、早稲田大学本庄高等学院教諭を兼任。
著書に『土器づくりからみた3つのアジア:エジプト、台湾、バングラデシュ』(創成社新書)、『境界の発見:土器とアジアとほんの少しの妄想と』(近代文藝社)、「海を渡った龍窯」『中近世陶磁器の考古学』第六巻(共著、雄山閣)、編著書に『世界の土器づくり』(同成社)、『やきもの:つくる・うごく・つかう』(近代文藝社)がある。
序 章 発端
土器/現場/性差/辺境
第一章 変貌
先端/前提/様式/黒斑/新風/分担/轆轤/原型/異境
第二章 共存
古都/混沌/構成/進化/炎流/潮流
第三章 拡散
移住/逆転/華僑/龍窯/忖度
第四章 古層
基層/母系/家庭/中空
第五章 分業
省察/痕跡/要因/比較/内因/観点/戦略/自立/協業/風土/継承/稲麦
第六章 幻想
虚構/家族/格差/現実
後記