東日本の農耕・海・集落研究の最新成果は、弥生時代の枠組みに再考をせまっている。
長らく西日本の論理で語られてきた西日本の弥生時代像を見直す。
浜田晋介(はまだしんすけ)
1959年 神奈川県生まれ
1981年 日本大学文理学部史学科卒業
2010年 博士(歴史学)専修大学
現在 日本大学文理学部教授
〈主な著作〉
『弥生文化読本』六一書房 2018年
『弥生農耕集落の研究』雄山閣 2011年
『南関東の弥生土器2』六一書房 2009年(共著)
中山誠二(なかやませいじ)
1958年 新潟県生まれ
1980年 中央大学文学部史学科卒業
2010年 博士(文学)東海大学
現在 帝京大学文化財研究所客員教授、南アルプス市ふるさと文化伝承館館長
〈主な著作〉
『農耕の起源と拡散』高志書院 2017年(共著)
『日韓における穀物農耕の起源』山梨県立博物館 2014年(編著)
『植物考古学と日本農耕の起源』同成社 2010年
杉山浩平(すぎやまこうへい)
1972年 神奈川県生まれ
2002年 駒澤大学大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学
2007年 博士(歴史学)駒澤大学
現在 東京大学大学院総合文化研究科特任研究員
〈主な著作〉
『弥生時代食の多角的研究池子遺跡を科学する』六一書房 2018年(編著)
『弥生文化と海人』六一書房 2014年
『東日本弥生社会の石器研究』六一書房 2010年
第Ⅰ部 総論
第1章 弥生文化の概念(浜田晋介・中山誠二・杉山浩平)
第2章 問題点と本書の役割(浜田晋介・中山誠二・杉山浩平)
第Ⅱ部 研究史
第1章 縄文・弥生の農耕に関わる研究史(中山誠二)
コラム1 雑穀の見分け方(中山誠二)
第2章 弥生時代研究と海(杉山浩平)
コラム2 弥生時代のブタ(杉山浩平)
第3章 弥生集落の研究史(浜田晋介)
コラム3 戦争の時代(浜田晋介)
第Ⅲ部 各論
第1章 栽培植物からみた弥生型農耕の系譜(中山誠二)
第2章 「海」からみる東日本の弥生文化(杉山浩平)
第3章 弥生集落論の再構築(浜田晋介)
第Ⅳ部 座談会
第1章 はじめに
第2章 研究史の討論
第3章 各論の討論
第4章 まとめ
コラム4 「食用植物の栄養価」(中山誠二)