第19巻 第18巻の続き。ローマのパン屋、キュウリを愛好したティベリウス帝、「キケロ」という姓はエジプトマメの最良の栽培者であったことに由来する、などの作物に関するエピソードを多数収録。
第20~25巻 各種の野菜・草花・草・穀物・果実・樹木など、あらゆる植物の薬物的効用について。キャベツは胃や頭痛など様々な症状によく効くなど、それぞれの植物がどんな病気・症状に効くか、薬の作り、処方の仕方など大変詳しい。迷信や伝承によるものが多いが、当時の医薬知識の総体を把握する上で大変重要な資料である。プリニウスが特に力を注いだ部分で、『博物誌』全37巻中8巻が植物の薬効についての記述に充てられている。
日本翻訳出版文化賞受賞作。
本書の内容は、2012年刊行の「縮刷版」と同一のものとなります。
第19巻 繊維植物・菜園植物
第20巻 菜園植物からとれる薬剤
第21巻 花と花輪の性質
第22巻 草本類の重要性
第23巻 植栽樹からとれる薬剤
第24巻 森林樹からとれる薬剤
第25巻 自生植物の性質、植物の価値